〈ゼミナールの目的・到達目標〉
本ゼミナールでは、カルテルや知的財産権の濫用といった違反行為を規制し市場競争の秩序を守る「経済法」について学びます。経済法とは、経済憲法とも呼ばれる独占禁止法及び補完的役割を果たす不正競争防止法等の競争法だけでなく、特許や著作物を保護する知的財産権法にも関わる幅広い法分野です。
本ゼミナールは、このような経済法の知識や思考力を身に付け、知的財産権法との関係を理解し法学的視野を広げることを目的とする。2年次に基本知識の体系的に学び、3年次に審決や判例の解釈能力を身に付け、4年次には条文を具体例に応用することができ、審判決を引用して法解釈を行い、法学論文を書くスキルを身に付けることを到達目標とします。
〈ゼミの内容、進め方〉
競争法と知的財産権法に関する専門知識の理解を深めるとともに、プレゼンテーション能力を育成し、ゼミ生が実践的に伝える力を身に付けることを重視するのが、本ゼミナールの特色です。将来の求職競争において、ゼミ生が優位に就職活動を進めることができます。具的な演習内容は次のとおりです。
2年次
(1) 教科書や条文を精読し、疑問点が生じた場合は随時解説します。
(2) 市場支配力や知的財産権の濫用といった競争法、知的財産権法に関わる訴訟や報道等を題材に、ゼミ生を主体とする活発な議論を進めます。
3年次
(1) 重要な審決や判例を精読し、法的思考力を養います。
(2) 論点整理や法的思考力を育てることができるよう審判決を厳選して担当者(若しくは担当グループ)に報告プレゼンテーションしてもらい、更に全員でその報告内容に対する質問や討論を行います。
4年次
(1) ゼミ生一人一人と、自分が書きたい研究課題の選択と整理を行い、テーマを絞り込んでいきます。
(2) 探求成果を段階的にプレゼンテーション発表し、卒業論文を作成していきます。これは青春の思い出にもなる重要な一歩です。
※ アットホームな雰囲気でゼミを進めるよう心掛けます。みなさんが忌憚なく積極的に発言することを期待します。