高い給料をもらいながら好きな仕事に従事するのは、いずれ就職を迎える学生諸君の夢ですね。
しかし、好きなお仕事に就いたけれど給料がそれほど多くないケース、又は給料が良いけれど好きなお仕事ではないというようなケースが、実際には多いのではないでしょうか。
そこで、6月6日のゼミ討論会において、給料が安くても好きな仕事を選ぶグループと、仕事の内容よりも高い給料を選ぶグループに分かれて、選ぶとしたら、「好きな仕事と高給はどちらが自分にとって大事?」を巡って議論してみました。
双方それぞれの主張要旨は次のとおりです。
好きな仕事が大事 | 高給が大事 |
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(本橋)低給だが自由に使うことができる時間が多くあることで、趣味に没頭する時間や家族との時間が増え、「自分らしい」生き方をすることができる可能性が高まると考えます。 | (尾澤)低給でも好きな仕事をする事は、時間や心の余裕ができるなど、今の人生を生きていく上では様々なメリットがあると感じました。しかし、私は、「お金は生きていくためには絶対に必要である。」という事を前提として考えていて、「今の人生が豊かにする。」という観点も大事にしたいですが、それ以上に「将来の不安に対して備える。」という観点の方が大事だと感じたので、嫌な仕事だとしても高給の方が良いと思いました。 |
(加山)自分の時間が無ければ、生きる目的が見出せず、豊かな人生とはほど遠くなると思います。健康を害するリスクなども含め、仕事を人生の大部分に置くのは健全ではないと思います。 | (相葉)たとえ休みが少なくても生きていく上でお金は必要でお金があれば病気になったときや歳をとったときの不安を減らすことができ、尚且つ好きな事を仕事にして嫌いになりたくないからです。 |
(吉野)好きな仕事をすることは、自由に生きる、自分の意志を貫き通すことです。それが自分の誇りであり、糧になります。お金になる仕事を続けていた場合、毎日ネガティブで後悔することが多いと思います。それより私は、好きな仕事で充実感を得て、どんなことが起こっても、これでよかったと後悔のない人生を送りたいと考えたためです。 | (相田)貰えるお金が高いのであれば、それ以外を犠牲にするのは仕方のないことだと考えたからです。そして、生きていくために一番必要なものであり、あるに越したことはないからです。 |
(本田)労働に時間を費やすことになり、生活時間を十分にとれなくなり、ワークライフバランスを保つことが難しくなると考えるためです。やりがいなどを見つけ年収が高くても自由な時間がなければ、趣味などにお金をつぎ込める時間はないし、鬱にもなりやすいと思います。られないまま働いているため仕事を通して知識や経験を得られないことが多く、働けない体になった時に将来の方向性を見失う恐れがあると考えるためです。 |
(高瀬)まず、お金がないのが生涯続くのであれば、必ず途中で好きな仕事を辞めて安定した職に就くはずです。お金があれば貯金もでき、余裕があれば好きなものを買うこともできます。確かに時間は無いかもしれませんが、早期退職すれば家族との時間も作れますし、お金が全くないというよりは忙しくてお金がある方が辛いけど、ましな生活を送れると思います。 |
(佐藤)少ないお金でもコツコツとお金を貯めていく過程も楽しいため、収入が少なくても楽しいと思える仕事の方が人生をより満喫できると考えます。 | (大曾根)生活をしていく事や家族を養っていくうえでお金は欠かせず、お金が無ければ社会的信用も低くなるので給料を重視します。 |
(茂木)自分の趣味に使う時間も多く、程よくリフレッシュをして仕事に取り組めるため、健康的な生活ができます。また、嫌な仕事だとストレスが多く溜まり時間もないため、高給だがお金が思うままに使うことができないと考えます。 |
(福田)定年後の生活が安定しており、病気等にかかっても費用には困らないからです。 |
(勝山)年収が高くても自由な時間がなければ、趣味などにお金をつぎ込める時間はないし、鬱にもなりやすいと思います。 | (原田)何をするにも必要であり、たくさん持っていても損をしないお金を最優先に考えました。趣味と仕事は別物であり好きなことを仕事にしてもそれは趣味や息抜きにはならないので時間を持て余すくらいなら働いていた方が自分の為になると思いました。 |
(鈴木)給与としてはあまり多くは無いが、高収入で大変な仕事では、長い目で見た時に、身体的にも精神的にも働けない体になっていることが十分考えられるからです。 |