ゼミ討論会「コロナワクチン特許の一時放棄に賛成?反対?」

 コロナウィルスのパンデミックから世界を救う切り札として注目されているコロナワクチンを巡って、ワクチンの製造量を増やし接種を加速させるためにメーカーにワクチンの特許を放棄させるべきではないかという議論が巻き起こっています。そこで、この議論をテーマに7月のゼミ討論会を開催しました。賛成派と反対派から、それぞれ次のような意見がありました。

ゼミ生たちの主張要旨

ワクチン特許の一時的放棄に賛成 ワクチン特許の一時的放棄に反対
(小島)人類が最優先することは、生命健康である。特許を解放することでどの国もワクチンに手に届く可能性が高まり、生命健康の保護に繋がる。 (君塚)コロナワクチンを解放することは今後別のウイルスが出た時にまた特許を解放しなければならず研究者たちの意欲を削ぐため解放するべきではありません。
(小倉)世界規模で苦しむ新型コロナウイルスを少しでも早く終息するために、人命を第1に考えた上でワクチンの特許は開放するべきだと思います。 (窪田)たとえワクチンの特許を開放しても、材料の面で問題が残り解決はしないと思うので特許解放は反対です。
(奥村)国家が特許を買い取るのであれば製薬会社に入る金銭面の問題も解決するので解放するべきです。 (山中)ワクチンの特許を認めてしまうと、ワクチンを開発した人の努力が報われなくなってしまいます。一時金をもらったとしても、後々を考えると特許を解放しない方がより多くの対価が開発した人にはいるため、ワクチンの特許の開放すべきではありません。。
(坂下)ワクチンの特許は解放すべきだと主張します。コロナウイルスは感染ウイルスとして世界的に大きな問題、短期間で多数の死者が出ており、世界が手を取り合って解決しなければならない問題であるからです。
(小坂)ワクチン使用に関する世界基準が上がらない限り特許を解放すべきではありません。
(春口)特許のせいで、発展途上国の国民はワクチンが高くて買えません。 (飯合)特許の解放は知的財産の保護の観点から解放するべきではありません。

  (小川)新たな変異主に対応できるワクチンを開発する多面資金確保として特許の保護は必要です。


 

2021年07月09日